高血圧(1)

(1)冬こそ注意!高血圧の基礎知識
現在、高血圧症の患者数は、約4,000万人。これは日本人の4人に1人が高血圧ということ。
東京女子医科大学 東医療センター 医学博士:渡辺尚彦さん 「高血圧と言いますのは、慢性的に血圧が高くなって、血管・心臓に負担がかかる病気です。 そのまま放っておきますと、将来的に心筋梗塞や脳卒中を引き起こす病気なんです。高血圧には自覚症状がございません。」 高血圧が引き金となる心筋梗塞と脳卒中を含む心疾患・脳血管疾患の月別死亡率なんですが、 ご覧のように11月からどんどん増え、寒い冬は死亡率が高くなっています。今体調に異変がなくても油断は禁物なんです。

(2)高血圧の基礎知識
高血圧を語る前に知っておきたい血圧の意味を、東京女子医科大学東医療センターの渡辺先生に伺いました。 実は先生、24時間血圧計を身につけること22年!通称血圧博士と呼ばれるほどのエキスパートです。
京女子医科大学 東医療センター 医学博士:渡辺尚彦さん「血圧は、動脈にかかる血液の圧力のことを指しています。上の血圧というのは、 心臓が収縮して血液を全
身に送り出したときの血圧。」

一方、心臓が拡張したときは流れる血液の量が減るので、血管内の圧力は最小になります。これが下の血圧ですでは、どういった場合、高血圧と診断されるのでしょうか?「高血圧の診断基準の数値は、病院で計測する際、いつも上の血圧が140以上、下の血圧が90以上を示す場合です。


片方が正常でも片方が血圧が高い状態であれば、高血圧という診断になってしまいます。」 男女の年齢別高血圧患者数を見てみると、男性は40代からぐんと増えますが、女性の場合は50代から増えるという結果。なぜ、男女の差があるのでしょう?「女性ホルモンが影響しています。女性ホルモンは、血圧を下げる働きがございますので、 閉経してから血圧が上がってくる場合が多いです。若い方でも、現在血圧が低いからといって安心はできません。高血圧には自覚症状がほとんどございません。高血圧症の患者さんというのは、4,000万人以上と言われていますが、 治療をしているのはほんの5分の1程度なんです。30代~40代の方は、ほとんど放置されていることが多いのです。」 では、放っておくとどうなるのでしょうか?「血管に絶えず圧力が加わりまして、動脈に粥状硬化という状態を引き起こします。」 粥状硬化(じゅくじょうこうか)とは、血管に絶えず強い圧力がかかることで、血管に傷がつき、そこから悪玉コレステロールが入り込んで、固まりが出来る動脈硬化のこと。また、「粥状」と言われるこの動脈硬化は破けやすく、この塊が破けると血小板が傷口を塞ごうとあつまり血管を詰まらせてしまいます。この状態が心臓で起これば心筋梗塞、脳で起これば脳梗塞につながり、 最悪の場合にはお亡くなる方もいらっしゃいます。

~スタジオにて~東京女子医科大学 東医療センター 医学博士:渡辺尚彦さん「ご家庭で測る血圧は、病院で測る血圧よりもリラックスした状態で測りますので、 上の血圧も下の血圧も、病院の血圧よりも5低くなります。」 「日々の血圧の計り方は、時間帯というよりも、同じ条件で測る方がいい。」

<正しい血圧の計り方>
【朝】 起床後
・朝食前
・排尿後
【夜】 就寝前
・排尿後
「基本的に我々がオススメするのは、上腕で測る血圧計ですね。」
スタジオでご紹介した血圧計
☆パナソニック 上腕式血圧計 EW-BU70 13,800円
☆テルモ 上腕式血圧計 プレミアージュ600 10,000円前後
☆エー・アンド・デイ 上腕式血圧計 UA-853 9,800円
☆オムロン 上腕式血圧計 HEM-7070 9,980円
朝の血圧上昇ポイント
暖かい布団から寒い部屋へと飛び起きる。実はこれだけで血圧が急上昇しているんですよ。
<対策>・ゆっくり行動する
・部屋や体を暖める
・1枚上着をはおり体温を下げない
<その他朝の注意点>
・冷水で洗顔【血圧上昇】 → ぬるま湯で洗顔!
・寒いトイレでいきむ【血圧上昇】 → 温かい服装でゆっくりと
昼の血圧上昇ポイント
薄着で近所へおでかけ。近いと気を抜きがちですが、この急激な寒暖の差も血圧の急上昇につながるんです。
<対策>
マフラー・マスク・手袋着用
「ママの手」と覚えましょう!
<その他帰宅時の注意点>
・部屋が暖まるまで上着は脱がない!
夜の血圧上昇ポイント
冬の冷え冷えとした浴室では、寒さで血管が収縮し、血圧が急上昇。さらに、熱いお湯に入って、またまた血圧急上昇。このダブルショックで、心臓に大きな負担がかかります。寒い浴室は、 家の中で最も危険な血圧急上昇スポットなんですよ。こちらのデータは、入浴中の死亡者数(2005年・東京23区)です。40℃では血圧は上昇しなく42℃では血圧上昇するとの事を以前、別番組で放映していた。
<対策>・脱衣所を暖めておく
・湯船のフタを開けておく
・シャワーのお湯を出しておく
・体を拭くのは浴室内 など
血圧と塩分の深~い関係
塩分を摂りすぎると、どうして血圧が上がるのでしょうか?
東京女子医科大学 東医療センター 医学博士:渡辺尚彦さん「塩分を摂り過ぎますと、血液の濃度が濃くなってしまいます。そうしますと濃度を一定に保とうと、 体の中の水分を保とうとします。したがいまして、血液のボリュームが上がり、血圧が上がって参ります。」
by akitsuri | 2009-12-12 10:46

